ETF投資はこれを見るだけでOK

ETF投資はこれを見るだけでOK

昨今のSNSの発展により投資情報が手ごろに入手できる世の中となりました。その中でETFと呼ばれるものを聞いたことが皆さんはありますでしょうか。 ここではETFというものについて理解を深めていきたいと思います。

1.そもそもETFとは

ETFとは【Exchange Traded Funds】の略で、投資信託の一種ですが投資信託と違うのは取引所に上場しているため、個別の株式と同じように、証券会社を通じて取引所で売買することができるという点が最大の特徴です。 ETFの多くは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、S&P500等といった何らかの指数に連動するように運用されている指数連動型で、対象としている指数は、国内株式や海外株式だけでなく、債券、REIT(リート)、商品と幅広いものになっています。

2. ETFと投資信託の違い

投資信託は基準価額が1日1回算出されるため、購入時点では基準価額がわからない「ブラインド方式」を採用しています。一方、ETFは取引所に上場しているため、現物株式のように成行や指値で注文して購入できます。 つまり価格を指定して購入できるのがETF、できないのが投信信託となります。またNISAですが投資信託、国内ETFはNISAを適用できるものの海外ETFはNISAを適用できません。

3. ETFの種類

東京証券取引所には約300銘柄のETFが上場しています。ETFには、国内株式指数に連動する商品以外にも、外国株式や債券、REIT、商品(コモディティ)等様々な種類があります。また国内株式であっても、高配当、ESG、業種別など特定のテーマに投資することもできます。

種類 内容
国内株式 日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など日本を代表する株価指数に連動するETFや、高配当や業種別など特定のテーマの日本株を集めた テーマ別のETFなどがあります。
外国株式 米国やインドなど、各国の株価指数に連動するETFのみならず、先進国・新興国といった複数の国・地域を組み合わせた株価指数に連動するETFなどもあります。日本円に対する為替ヘッジの有無を選べるものもあります。
債券 日本の他、米国等の国・地域別の債券市場を示す指数に連動するETFのみならず、先進国・新興国といった多くの国々の債券に分散投資ができるETFもあります。日本円に対する為替ヘッジの有無を選べるものもあります。
REIT 投資家から集めた資金を主に不動産で運用する投資信託をREIT(リート)と言います。REITは、一般的に配当利回りの高さで注目されることが多い資産です。国内のREIT指数以外にも、外国のREIT指数に連動するETFもあります。
商品 金やプラチナ等の貴金属や原油価格などのコモディティ(商品)指数に連動するETFです。一般的にコモディティは、株式や債券と異なる値動きをするため、株式や債券の動きを補完する効果が期待できます。
レバレッジ型・
インバース型

レバレッジ型ETFは特定の指標の日々の変動率に一定の正の倍率を乗じて算出される指標に連動します。相場の上昇局面で収益をさらに追求する場合に有効です。
インバース型ETFは特定の指標の日々の変動率に一定の負の倍率を乗じて算出される指標(インバース型指標)に連動します。相場の下落局面での投資に有効です。

4.ETFの強み

ここまででETFがどういうものかなんとなく理解できてきたでしょうか。次にETFの強みを理解していきましょう。 ETFは以下のような強みが考えられます。
1.コストが安い
2.リアルタイムで売買できる
3.分散投資ができる

コストが安い

ETFはコストは非常に安いです。0.01%の世界でしのぎを削っており、特に有名な株式指数である VTIやVOOなどは0.03%と非常に低コストでの購入が可能です。

リアルタイムで売買できる

ETFは上場しているため普通の株式と同様に市場の動向を見ながら売買ができます。資信託は1日1回の値決めですから、ここが大きな違いになっています。  うねりをリアルタイムで得たい人はETFが向いています。逆に、機械的に定額定期買い付けで積み立てたい、という人は投資信託のほうが向いているといえます。

分散投資ができる

ETFは、株などの商品の集合体です。株式ETFならば株式の、債券ETFならば債券の集合体になっています。そのため、1本で分散投資が可能です。例えば、海外ETFの代表的なものとしてはバンガードのVTIがあります。  VTIなどは、これ1つ買えば4000銘柄近くの米国株式に分散投資ができることになります。世界で最も運用総額が大きいSPYはS&P500連動ですから、時価総額の大きい米国株500銘柄が一気に買えることになります。  実際に500銘柄を個人で買うにはかなりの資産が必要になります。しかし、ETFならば、少額で分散投資が可能になります。

5.終わりに

ETFと投資信託の違いなど簡単に説明しましたが理解は深まりましたでしょうか。 次は具体的なETFの商品と特色などを説明していきたいと思います。

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